国民生活センター「カラコンの安全性」の報道・調査データについて私達が思うこと
佐渡山 パナ子最近Twitterで話題になっている「カラコンの安全性」。
国民生活センターが発表した調査データの件で、私達にも「意見を聞かせて欲しい」っていう質問がかなり届きました。
嬉しい事に、こうやってカラコン好き!って気持ちでレポBLOGをやっていて、最近ではかなり沢山の人に読んでもらえています。
だからこそ、カラコンの安全性や正しい知識・使い方をもっとしっかり取り上げて、広めていかなきゃなぁって思いました(`・ω・´)
私達は医療関係者でもなければ、カラコン販売のメーカーでもないただのカラコン好きの一般人なので、個人的な見解になってしまいますが、色々思うところがあったので、今回の件についてまとめてみようと思います。
ちょっと長くなっちゃいますが、ぜひ読んでみて下さい!!
まず、この調査データはどういうものなのか??
今回のこの国民生活センターの調査は、カラコンのトラブルでの相談が相次いでいるために、現在販売しているカラコンを調査したデータだそうです。
国民生活センター
2014年5月22日:公表 カラーコンタクトレンズの安全性-カラコンの使用で目に障害も-
http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20140522_1.pdf
このニュースを見た人の殆どが「カラコンを使ったら危ないんじゃん!」って怖くなったり、不安に思ったりしているようです。
実際カラコンは目に直接入れる高度管理医療機器なので、間違った使い方をすれば重大な目のトラブルを引き起こすものだってことは、みなさんも知っての通り。
しかし、このデータ実際に読んでみるとちょっとわかりにくく、パッと見ただけじゃ誤解を与えるような構成になっている気がするなぁ…というのが私たちの印象です。
また、今回調査したカラコンは17種類ですが、名前の上がっているカラコン以外にももっともっと膨大な数のレンズが出まわってますよね?
個人輸入のショップも、もっと有名な店だって沢山あるし…(´・ω・`)
データは間違ってないと思うんですが、調査する上でのサンプルや調査対象が少なすぎるんじゃない?っていう疑問も持ちました。
わかりにくい書き方をしているので、パッと見ただけで「怖いじゃん!」って思ってしまう人もいるかもしれませんが、何が問題なのか冷静に判断する必要がある…というのが今回の調査データを見ていて思ったことです。
データの前半部分と後半部分は必ずしも=で結ばれてない!
まず、前半部分で取り上げられてるカラコンのトラブル例と、後半部分で取り上げられているレンズの調査データは別物のお話だってことを理解しなくてはならないと思いました。
データの前半部分には、消費生活センターに相談があったカラコンのトラブルについて実例が挙げられています。
間違った使い方をした人の相談や、10代の若い子の親御さんからの相談が多いようですね。
データには、使用方法やケアに対する意識調査についても書かれていました。
しかし、このデータがどのカラコンで起こったものか、またこの人達が本当に正しい使い方をしていたのか?というのは不明です。
なので、このデータ=カラコンの品質が危険、と思ってしまうのはちょっと早とちりな気がしました。
上記の相談を受けて、今回17のカラコンを対象に調査を行ったそうです。
これについての報告が、後半に書かれていて、データでは「カラコンの商品情報が記載と異なる」ものがあったという結果が出たそうです。
カラコンを使っている側からしたら、レンズの品質はサイトや商品情報を信じるしかないのに、それが異なっていた…というのはすごく気になる点ではありますね。
実際に使ってて「サイトでは直径●mmって書いてあったけど、実際につけるともっと小さい」とか「BCが合わない気がする…」って事もあるので、サイトに書かれているデータが盛って書かれている、というのはこの調査結果の通りだと思います。
商品データを完全に鵜呑みにできない、っていうのは問題点だと思いました。
この辺は、今後カラコンメーカーにはきちんとして欲しいなぁ、と思うところですね。
国内で承認されている有名メーカーのカラコンもそういった結果が出てたりするので、この点に関してはメーカーの見解をチェックするしかなさそうです。
ちなみに、いくつかのメーカーは「商品が問題でトラブルが起きたという事はない」とサイトで報告を出しています。
シードの消費者センター調査報告についての回答
→「国民生活センター発表「カラーコンタクトレンズの安全性-カラコンの使用で目に障害も-」に関する弊社の見解」
ジョンソン・エンド・ジョンソンの消費者センター調査報告についての回答
→「アキュビューR ディファインR」の安全性についてのご報告
日本アルコン(フレッシュルックデイリーズ)の消費者センター調査報告についての回答
→独立行政法人国民生活センターによる「カラーコンタクトレンズの安全性」について
私が疑問に思ったのは、この調査結果が、本当に前半にかかれていたトラブルと繋がっているのか?という点。
トラブル例の人達が、どんなカラコンをどんな風に使っていたかも分からないし。個人的には、必ずしも調査されたカラコンの品質が悪い!って結びつけちゃうのは違うと思いました。
個人では今回の調査方法や、成分や製法の件についてはなんとも言えないですが、私達が使っているカラコンは直接害があるようなものはないと思うし、実際カラコンを着用していてもトラブルがない人がほとんどだと思います。
そもそも、万が一問題があれば改善されるだろうし、粗悪なものは販売できなくなると思うので。
いくつかの商品で色がはみ出てるというのも、良くはないと思いますが、製造上でのことなので個人的にはどうとも言えません。
でも、カラコンの着色料って目に触れても害がないので、はみ出てることが直接目のトラブルに繋がるとは思えません。
これについては、先日カラコンの色落ちについての検証の際にメーカーが着色料は目に害がないものだと言っていました。
着色部位により角膜や結膜を擦る可能性についても、あくまでも「可能性」と書かれていて、より問題なのは長時間使用しすぎた時の、目の酸素不足で起きるトラブルの方みたい。
ちなみに、カラコンの着色が綿棒でこすったら落ちる、という実験はあんまり意味のないものなので、Twitterとかでたまに見かけますが、変に騒がなくてもOKです;
肝心なのは、レンズの装用期間は必ず厳守して、少しでも劣化したレンズや、不具合の合ったレンズは無理に使わない!っていうのが一番の対策ではないでしょうか?
カラコンは正しく使ってこそ!!
カラコンを着けることにより、常用のレンズよりも眼への酸素供給が不十分になることは皆さんも知っていると思います。
だからカラコンは長時間使ってはいけないし、少しでも目が疲れたり違和感を感じたら、レンズを外すのが正しい使い方。
もったいないかもしれないけど、ワンデーの場合だったら新しいものに変えてみたり、違うものに変えるのがいいです。
メーカーに連絡すれば、初期不良の商品に関しては箱ごと交換してくれる所もあるので、無理に使い続けるのはやめましょう。
また長期装用のレンズはしっかりとこすり洗いをして洗浄するのも大切です。
最近では、カラコンの汚れが綺麗に落ちる話題のコンタクト洗浄機・EyeMagic(アイマジック)みたいな商品も登場してるので、チェックしてみてください(`・ω・´)
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今回の調査データにも、カラコンを間違った使い方をすれば目にトラブルを起こすというのがのっていました。
カラコンを使用する場合には、リスクを十分に理解した上で、必ず眼科を受診してから使用すること。
簡単に買えてしまうからこそ、その分使う人に責任があるってことを理解しなきゃならないと思います。
カラコンはあくまで自己責任で使うものですが、せっかくオシャレを楽しんで、整形レベルで顔が変わる素晴らしいアイテムなので、正しい知識をもって正しく使用していきたいですね(´・ω・`)
カラコンは気を使いすぎるくらい丁寧に扱って、装着時間や使い方、正しいケアの仕方を徹底する。
それが出来ない人が目にトラブルを引き起こしているので、そこばかりが注目されがちですが…
間違った使い方をする人のせいで、カラコンにマイナスイメージがつきすぎるのは、私は悲しいことだなぁって思いました。
カラコンの正しい使い方についてもたくさん書いてるので、特に初心者さんは是非参考にしてみてください(`・ω・´)
カラコン基本情報まとめ
色々語ってみましたが、要するに国民センターの調査は「カラコンを使うなら正しい知識をもって、手入れの仕方・使い方を徹底しましょう」という注意喚起だと思います。
私達は何ら変わりなく、今まで通りカラコンを使っていくつもりですよ★
皆さんも、カラコンは正しく使って、おしゃれを楽しんでくださいね(*・ω・*)